広ケ谷戸庚申塔(ヒロガヤトコウシントウ)

市の指定有形民俗文化財に指定されている市内最古と言われている庚申塔

武蔵浦和駅からはかなり離れたさいたま市南区の東のほうにある庚申塔です。県道大宮柳崎線の端にあります。
中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔で、庚申塚とも呼ばれます。この庚申塔の銘文は「奉造立庚申像二世安楽処」「寛文四甲辰五月廿七日」と刻まれており、この庚申塔が寛文四年(1664年)に造立されたものであることがわかる。庚申塔としては市内で最古と言われ、市の指定有形民俗文化財になっています。
この庚申塔は江戸時代前期の墓塔でよく見られる舟形で複雑な彫刻が施されています。正面中央に天邪鬼を踏みつけている青面金剛像でその左右に二童子、下に四夜叉が彫られています。天邪鬼の下には2匹の猿がおり、さらに下に2羽の鶴が彫られています。

庚申塔下部

庚申塔下部


なお、この庚申塔は、お寺や神社の境内にある感じではなく、畑?の端に建てられているものになります。そのため、周りには特に何もありません。
(目の前に、セブンイレブンがあるくらいですね。)
参考:広ケ谷戸庚申塔の解説
参考文献:魅力発見ブック(2011年発行)(発行元:さいたま市南区コミュニティ課)

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