県立別所沼公園(けんりつべっしょぬまこうえん)

さいたま市にある大きな沼がある公園。自然豊かで休日は子供達の声であふれています。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)は、さいたま市南区の北部に位置する市内での大きな公園になります。最寄り駅は中浦和駅です。中浦和駅横の少し大きめの通りを浦和方面に向かうと左手に見えてきます。浦和駅からの場合は、西口ロータリーから西に向かってずっと直進します。途中曲がりくねったりしますが、中山道も超えて基本真っ直ぐ進むと右手に見えてきます。武蔵浦和駅からは花と緑の散歩道を北に向かって進むと別所沼公園につきます。散歩がてらに歩いてみるのも良いかと思います。

別所沼公園案内図


県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)にはその名前にもある別所沼があります。その他に遊具がたくさんある北側児童広場、小さめの南側児童広場、北側広場・南側広場、ヒアシンスハウス、子供がちょっとした水遊び(泳ぐとかではなく)ができそうな小さな小川などがあります。北側広場・南側広場ではボール遊びやバドミントンなどを楽しむこともできます。(野球や本格的なサッカーなどは無理です)また隣接して「アナザープレイスカフェ」「別所沼会館ヘリテイジ浦和」「ガーデンカフェ別所」などもあり、ランチやカフェ休憩も可能です。休日にもなると多くの人が訪れており、広場等は子供の声であふれています。秋には紅葉、春には桜が咲きます。花見の時期には周辺に屋台がでたりもし多くの花見客で溢れ返ります。別所沼公園内にランニングロードがあるので、晴れた日にはランニングを楽しむ方も多くみられます。


県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)ですが、公園内に細かくルールが記載されていました。禁止事項もあるようですので、事前にご確認ください。
(ラジコン、たき火、花火、ゴルフ等は禁止のようです)

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の公園内紹介

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – 別所沼

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の東側半分くらいが別所沼(べっしょぬま)となっています。別所沼は、旧浦和市と旧与野市の台地との間にできた浸食谷の沖積低地にある沼です。水源は台地からの湧水と天水で昔から下流域の水田灌漑(水をひいて農地を潤すこと)溜め池として貯水されていたものです。別所沼では鴨や白鷺の姿をみることができます。時期によっては親子鴨が泳いでいる姿も見かけます。別所沼の北西のところは水鳥園となっていて鴨の親子が歩いていたりします。昔の方の話では昔は雉(キジ)もいたのだとか。
ひと昔前は別所沼にてボートがあり、別所沼をボートで楽しむことができた時期もありました。現在はありません。さいたまトリエンナーレ2016にて、「種は船プロジェクト in さいたま」として別所沼に船が登場しました。
別所沼に大きな船が登場!(別所沼公園)

平成26年(2014)に一度、「かいぼり」が実施されたことがあります。かいぼり(掻い掘り)というのは、池や沼に対して行われるもので、水を全部汲み出して、魚などの生物を別の場所に退避させます。その間に池や沼の底のゴミやヘドロを取って、天日干ししてきれいにすることです。これにより、水質の浄化等が期待できるというものです。

別所沼では一応釣りが出来るようで、休日には別所沼の周りでつりを楽しむかたを多く見かけます。ただ、ルアー釣り、リール釣り、その他危険な釣りは公園のルールで禁止されています。また、別所沼の南東側のところに釣った魚を池に戻さずに回収するためのボックスが設置されていたと思います(現在もあるかはわかりません)。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – うなこちゃん像


我らが浦和のアイドル?、うなこちゃん像です。県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) の中央付近、後述する弁天島の入口のところにあります。生みの親があのアンパンマンの故やなせたかしさんです。浦和の町は江戸時代から「うなぎ」が有名で、その伝統の「浦和のうなぎ」をPRするために作られたマスコットになります。ちなみに、浦和駅駅前にもありますね。
浦和のうなこちゃん!(冬バージョン)
うなこちゃんもお祭りモード!

うなこちゃんは、「埼玉県さいたま市にある川や沼」をすみかにしていると言われており、好物はうなぎ全般。水泳とお祭りが好きなのだとか。


県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) のうなこちゃん像は、2015年11月に事件に巻き込まれます。盗難にあったのです。その後、市内のウナギ料理店でつくる「浦和のうなぎを育てる会」が同型の石像をさいたま市に寄贈し「土用の丑(うし)の日」の2016年7月30日に再設置されました。

最初の画像は盗難前のうなこ像で、こちらの画像は再設置後のうなこ像です。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – 弁天島・別所沼弁財天

別所沼の中央付近に、古くから弁天島と呼ばれる島があります。島には別所沼弁財天が奉祀されています。別所沼弁財天の歴史は古く別所沼公園となる前の昭和園時代に遡ります。別所沼公園となったのは、昭和27年の浦和都市計画事業によるものです。もともとは大正15年(1926)に小島長次郎が沼周辺の土地を買取整備し昭和園を作ったことが始まりになります。その後の昭和2年(1927)に小島長次郎によって東京深川の洲崎神社から分祀されました。御祭神は「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」で弁財天として祀られています。宗像三女神の1柱で水の神とされているようです。

昭和50年に氏子や有志によって、改築、手水舎も建立され現在に至るようです。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – 児童広場

北側児童広場


写真は県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の北側にある児童広場です。休日になると多くの子供達が遊ぶ広場です。近くの保育園・幼稚園・小学校の遠足などにも利用されていることがあります。
北側児童広場は具体的に分かれているわけではないですが、小さい子用の遊具が集まったエリア、大きい子用の遊具が集まったエリアにわかれています。小さい子用の方には、ブランコ(小さい子でも利用できるタイプ)、小さな砂場、小さい子向けの複合遊具、ジャングルジムなどがあります。大きい子用には、ブランコ(通常)、大きな砂場、大きめの複合遊具、土管で作られた一本橋?、鉄棒、すべり台、ターザン、うんていなどがついたアスレチックがあります。そのほかに大人向けの健康遊具があります。
中央にスペースはありますが、ボール遊びはここではなく、北側広場・南側広場の方が良いと思います。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – 北側広場・南側広場

北側広場

南側広場

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の北側広場・南側広場です。隣接して隣同士にふたつの広場があります。北側広場は地面に白い砂が巻かれているタイプで、南側広場は下が土になっています。休日になるとどちらの広場でも、ボール遊びやバトミントンを楽しむ子供たち・親子でいっぱいになります。どちらの広場も大きな柵や網があるわけではなく、またすぐ隣がランニングゾーンになります。野球やサッカーなどを本格的にやることや激しめのボール遊びは控えてた方が良いかと思います。
南側広場の端のところに、大人向け?の鉄棒があります。かなり高いもので懸垂や逆上がりチャレンジをしている光景をよく見かけます。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – ヒヤシンスハウス

ヒアシンスハウスについてはこちらをご覧ください。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – 駐車場

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)には、そこまで台数は止められませんが駐車場があります。駐車場は公園の西側にあります。駐車場に入れるところは、一方通行になっているので、次の地図のように中浦和側から進む必要があります。別所沼公園の周りの道は狭い通りが多いので、車で行く場合はご注意ください。

ちなみにですが、そこが混んでいた場合に、近くにコインパーキングもあります。次の地図のあたりにあります。有料であることとやや急な上り坂を上がることにはなりますが、子供の遊具広場から近いので便利です。

なお、「別所沼会館ヘリテイジ浦和」の駐車場は公園利用には使えません。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – 河津桜

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)には、河津桜があります。別所沼公園の南側、ヒアシンスハウスの近くにあります。県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の河津桜は例年2月末から3月初旬にかけて満開を迎えます。河津桜の河津とは「静岡県賀茂郡河津町」のことです。毎年3月上旬頃に満開になるピンク色の桜です。県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の河津桜は年によりますが若干早い気がします。この桜は本州でも早咲きの種類に分類されるようで、満開を長く維持できる特徴もあるそうです。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – 浦和レッズダイアモンズ

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)のヒヤシンスハウスの裏のところに「浦和レッズダイアモンズ」というバラが植えられているのを知っていますか?「レッズの赤」「誰からも愛される」「力強さ」の3つをテーマにした浦和レッズ公認のバラです。花径約4cmで剣弁高芯咲きです。レッズらしくとっても綺麗な赤いバラです。
県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の咲いているところの写真はないのですが、別のところで撮影した写真です。かなり綺麗な赤い花です。

浦和レッズダイアモンズ


※こちらは与野公園で撮影したものです

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – メキシコ広場

風の神

説明

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の北西あたりにあるメキシコ広場です。カッパみたいにみえますが、エヘーカトル・ケッタルコアトル=風の神です。この像はトルカー盆地のカリストラワカで発掘された石像の複製とのことです。埼玉県の姉妹州であるメキシコ州から友好の証しとして1980年に贈られたものらしいです。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – グリーンアドベンチャー

グリーンアドベンチャー

これ何の木?

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)には、グリーンアドベンチャーというコースがあります。自然を見つけ観察しながら植物のことを知るような目的のものですね。公園内の至る所に「これ何の木?」という問題があります。パネルにヒントもあるので、お子さんなどとお散歩しながらやってみるとも良いと思います。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – 喫煙所

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)では、公園内での喫煙は子供をはじめとして望まない受動喫煙の観点から、2箇所の喫煙所でのみ可能となっています。1箇所が公園管理事務所の隣、もう一箇所が写真にある別所沼北西部分の水鳥園の南側です。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – 紅葉

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)は、さいたま市の中でも紅葉のスポットとして有名な場所です。11月中旬ごろから少しずつ紅葉がはじまります。イチョウはやや遅めで11月下旬頃でしょうか。撮影スポットをいくつかご紹介します。武蔵浦和なびが撮影した写真もあわせてご紹介します。

別所沼周辺

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の別所沼周辺は多くの木で囲まれており、また、別所沼に反射した風景を撮影するのもまた良いと思います。

広場周辺

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の広場周辺は多くの木で囲まれています。このエリアも綺麗に紅葉しますね。

弁天島・別所沼弁財天

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の中央にある弁天島・別所沼弁財天は木に囲まれた小さな島となり、紅葉した木々に囲まれた形での撮影ができますね。

遊歩道

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)には別所沼および公園をぐるっと回る形で遊歩道があります。遊歩道の両サイドの部分は木々が多く植えられており綺麗な撮影ができると思います。

イチョウ

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)にはイチョウがたくさん植えられている箇所があります。1つは県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の駐車場のところ、もう一つは北側の児童広場の少し別所沼側のエリアです。イチョウはやや遅めの11月下旬から12月にかけて、黄色く色づき地面いっぱいが黄色に染まる時期がとても綺麗だと思います。

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん) – その他の紹介

遊びの森 プレイパーク

プレイパーク掲示板

県立別所沼公園(べっしょぬまこうえん)の芝山のところでは、第1〜5木曜日、第2,4土曜日にプレイパークというものが行われています。子供たちが火を使って遊んだり、地面に穴を掘ったり、木に登ったり、水で遊んだりと自由に遊ぶことができる場を提供するものです。最近では「これは危ない」「あれは危ない」と子供に制限を与えることが多いですが、プレイパークでは禁止するのではなく「一緒に考えてやってみる」という方針で子供たちが多くのことを実際に体験してやってみることができる場です。普段なかなか出来ないようなことも体験できる場所ですので、気になる方は一度試してみるといいと思いますよ。

別所沼公園の小川


芝山と北側児童公園の間を流れている小川です。夏頃になるとおたまじゃくしがいるので、子供たちが大勢捕まえようと頑張っている姿を見かけます。また、ここでちょっとした水遊びをする光景もみかけます。

一時避難所


以前は屋根のあるスペースとして、子供たちがバドミントンなどをしたり、夏の暑い時期に小さな子供が遊んでいたりしていたのですが…今は、一時避難所という形になっていました。たまにイベントをするときの設営に使われるようになっていました。結構音が響くので遊ぶのはNGになっているのかもしれませんね。

別所沼公園内にある公園事務所には、オムツ替え用の台が備え付けられているので乳幼児とのお散歩にも良いかもしれませんね。
(トイレ内ではなく、事務所内の階段脇にあります)

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