沼影観音堂(ヌマカゲカンノンドウ)

沼影観音堂には小さな公園があります

沼影観音堂は武蔵浦和駅西口から田島通りをバイパスに向かって進むと、右手に見えてくる観音堂です。この観音堂は、足立坂東第十二番にあたります。足立坂東第十二番というのは、旧浦和地区・戸田・川口周辺に点在している坂東三十三観音のうつし霊場。その第十二番で、霊場御本尊は正観世音菩薩になります。元々、旧天台宗寺院である広田寺(廣田寺)という寺があったらしいですが、現在は観音堂のみが残っています。広田寺(廣田寺)については永正4年(1507年)の古文書において、すでにその名前があったようです。

沼影観音堂の様子

沼影観音堂敷地内には小さいですが沼影児童公園があります。

沼影児童公園

沼影児童公園


寺社の敷地の一部が公園や道(脇の道路)として、貸与されているようです。公園には、鉄棒・ジャングルジム・ブランコ・滑り台などが設置されています。休日などに訪れると、小さいお子さんがよく遊んでいるのを見かけます。(手前が田島通りなので、ボール遊びは避けた方が良いと思います)

6体のお地蔵さん

6体のお地蔵さん


沼影観音堂の入口のところに6体のお地蔵さんがあります。通りかかるたびに服が変わっています。

いぼ地蔵尊



いぼ地蔵尊が祀られており、「わらじ」が奉納されています。横のところに「明治39年奉納」と記載がありました。

沼影観音堂の紅葉

沼影観音堂の紅葉


沼影観音堂のイチョウ

沼影観音堂のイチョウ


沼影観音堂には、イチョウが多く植えられています。秋になると黄色イチョウとオレンジの紅葉がとても綺麗です。またその時期になると銀杏が実りだします。

沼影観音堂の文化財

沼影観音堂にはいくつかの文化財があるようです。

沼影観音堂厨子

沼影観音堂厨子


沼影観音堂厨子です。本尊聖観音菩薩立像を安置する厨子で、江戸時代初期に作られたを言われており、禅宗様建築のよい厨子のようです。
(参照:さいたま市教育委員会文化財保護課の掲示板)

本尊聖観音菩薩立像は、沼影観音堂の本尊で市指定有形文化財となっています。像高60.3cmほどの一本造り。鎌倉時代に入ってからの作と言われており、内刳り(内部をくりぬき空洞にすること)はなく眼は彫刻眼、後世の彩色がなされているとのことです。

広田寺本尊縁起絵馬


広田寺本尊縁起絵馬という大きな絵馬があります。弘化3年(1846年)に作られたもの市指定有形民族文化財となっています。縦1.01m、横1.90mあり、55行にわたって広田寺本尊の縁起が記されています。

イヌマキ

イヌマキ

浦和市指定天然記念物のイマヌキがあります(右の木です)。元々庭木として植えられたもので、かなりの古木となり保存価値が高いそうです。ちなみに、木の根元に実が落ちてました。2種類の実?のようなものがあわさった珍しい実でした。

イマヌキの実

イマヌキの実

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