武蔵浦和駅からはかなり離れています。武蔵浦和駅から見ると南東の方角の国道17号と京浜東北線の間あたりにある神社になります。六辻水辺公園沿いにあります。入口には白い鳥居があります。規模としては、ほどほどの大きさですかね。特別大きいというわけではないです。
まず中に入ると右側には、大きな土地改良記念碑がありました。武蔵浦和周辺では割と色々なところにありますよね。
こちらが文蔵神明社の本殿です。本殿は江戸時代の神明造りと言われています。神明社の主御祭神は「タギリヒメノミコト」「タギツヒメノミコト」「サヨリビメノミコト」の三女神です。五穀豊穣、家運隆昌、交通安全などを祈る崇敬心より祭祀されています。この三女神は天照大神に由来しているようで、境内には天照大神が祭神の伊勢神社をお参りした伊勢溝の記念碑が多数あります。
三女神には水を司る女神もいることから洪水や水難のあったところに多く祭られているようです。この辺りの地区も土地改良以前は、土地はあまり良くなかったようですね。
神社を入って右側の方には、かなり立派なカヤがあります。推定樹齢約400年とのこと。このカヤは昔この地を所領していた二階堂氏(小田原北条氏の遺臣)が植えたものではないかと考えられています。
稲荷社(イナリシャ)です。お稲荷さんを祭っているものですね。ここの解説に豆知識的なのが書いてあったので紹介します。
狐は古い言い方で「ケツ」というようです。稲荷神の別名に「ミケツノカミ」というのがあり、これを「三狐神 = ミケツノカミ」と同じ読みで解釈して、狐が稲荷神のお使いとする信仰が始まったそうです。それにより、狐の好物の油揚げが供えられるようになり、油揚げをつかった料理を「稲荷=イナリ」というようになったそうです。
こちらは御嶽社(オンタケシャ)です。「木曽御嶽山」を御神体とし、御祭神は「クニタチノミコト」「オオナムチノミコト」「スクナヒコノミコト」だそうです。山岳信仰の一つとして、昔から聖地として、木曽御嶽(長野県と岐阜県の境)は死後の魂の安住の地として信仰されてきたようです。
こちらは文蔵不動尊(ブゾウフドウソン)で、不動明王が祭られているようです。もとの不動様は江戸時代末期の安政年間(1856年ごろ)の作のようですが、現在の者は平成22年にここの神主さんが建立し寄贈されたものとのこと。
こちらは白山社(ハクサンシャ)です。御嶽社と同じく山岳信仰のもののようですね。こちらの御祭神は「シラヤマヒメノカミ=ククリヒメノカミ 」「イザナギノカミ」「イザナミノカミ」および神仏習合は「十一面観音菩薩」とのこと。
こちらの文蔵神明社は、解説が非常にわかりやすいので、理解が深まりやすくてとても良かったです。信仰に関しては、私の知識ではまだまだ。。。せめて、自分の住む地域の神社・お寺くらいはなんとか理解したいものですね。
参考:文明神明社の解説
参考文献:魅力発見ブック(2011年発行)(発行元:さいたま市南区コミュニティ課)
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